1.優秀な技術者の育成
①測量、設計に関する技術研修会の開催
②協会員の技術資格(技術士、RCCMなど)の支援
③技術情報の発信
2.協会員一体での協会活動
①社会奉仕活動
協会員一斉の道路清掃活動
②親睦活動
親睦ソフトボール大会
懇親会
3.協会員の増大
上記のような活動を通して協会の存在意義を高め、魅力のある協会となるように努力する。
1. はじめに
(一社)高知県測量設計業協会は、県内の測量・設計業界の発展と社会貢献を目的に活動しています。令和7年度は、地球温暖化の影響による自然災害の激甚化・頻発化、南海トラフ地震の発生確率の高まり、社会インフラの老朽化、そして生産年齢人口の減少による担い手不足など、多くの課題に直面しています。これらの課題を乗り越え、持続可能な業界を実現するため、以下の施策を実施します。
2. 事業計画
(1) 協会会員企業の受注機会の拡大
高知県内で発注される委託業務を、協会会員企業が責任を持って受注・遂行することで、以下の目標を達成します。
①県内の社会インフラの定期点検・長寿命化、自然災害発生時の迅速な復旧・復興活動を推進
②県内雇用の拡大による若年層の県外転出抑制と人口減少の抑止
(2) 総合評価方式への対応
入札制度の変更に伴い、価格競争から品質・技術力を重視する総合評価方式への移行が進んでいます。これに対応するため、以下の施策を実施します。
①資格取得の促進:技術士、RCCMなどの資格取得支援を強化し、会員企業の技術力向上を図る。
②研修・セミナーの実施:総合評価方式の最新動向や評価点向上のための研修を開催。
(3) デジタル技術の活用
デジタル化・AIの進展に伴い、測量・設計分野の生産性向上が求められています。これを踏まえ、次の施策を推進します。
①生成AI・BIM/CIMの活用:業務効率化のため、AIによる自動設計やデータ解析の導入を支援。
②UAV測量の推進:UAV技術の研修を実施し、現場作業の効率化を図る。
(4) 事前防災・国土強靱化対策
南海トラフ地震の発生確率が高まる中、事前防災の重要性が増しています。
①地域防災計画への参画:行政・他団体と連携し、防災計画の策定・更新に積極的に関与。
②緊急時対応訓練の実施:高知県との災害協定が確実に実行できるよう、協会BCPに基づいた訓練を定期的に実施。
③防災技術の普及:事前復興の観点から、防災測量や設計技術の研究を推進。
(5) 協会員間の情報共有と担い手育成
協会内での情報共有を強化し、担い手不足に対応するための施策を展開します。
①情報共有の促進:親睦ソフトボール大会や代表者会を開催し、最新技術や人材採用・育成の情報
を共有。
②若手技術者の育成:高等学校・専門学校・大学と連携し、測量・設計業の魅力を発信。
③労働環境の改善:ワーク・ライフ・バランスの推進を通じた働き方改革の実施。
⑤広報活動の強化:県測協だよりやホームページの充実を図り、協会の活動を広く発信。
(6) コンプライアンスの徹底
法令遵守の徹底を図るため、以下の施策を実施します。
①独占禁止法ガイドブックの配布
②コンプライアンス講習会の開催
3. おわりに
本協会は、高知県の社会基盤を支える測量・設計業の発展のため、技術力向上、デジタル技術の導入、事前防災の推進、そして業界全体の持続可能な発展を目指してまいります。今後も会員企業の皆様と共に、地域社会に貢献できるよう尽力してまいります。